spica’s 趣味ブログ

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有岡大貴という一人のアイドルについて

有岡大貴という一人のアイドルについて

 

努力とか大変だったとか忙しいとか、弱みを見せない。

ほかのメンバーの話題を引き出すことに長けていて該当担を喜ばせるが、自分自身について語ることが少ない。

 

突然なぜこんな文章を書き始めたかというと、5月に公開されたシン・ウルトラマンにより有岡くんの知名度や評価が上がっているのと同時に、新たに彼を認識した方々が持っている彼のパブリックイメージに違和感を持ったからである。

 

10年以上有岡くんのファンとして生きてきた中で私が持った彼のイメージを以下に書き連ねてみたい。これはあくまでも主観であることについてご留意いただきたい。

 

セルフプロデュースの鬼である。

たとえば2017年の春から夏にかけて。

ドラマ孤食ロボット、コードブルー、映画こどもつかいの宣伝、新曲のプロモーションなどが重なりどう考えても大変なスケジュールで、ほとんど寝れていない日もあったのではないだろうか。

6月に出演したMステでは、いつもの彼ではありえないくらいぼーっとしているように見えたし、番組のエンディングでは姿がなく、よく見ると足だけ見えていたので立っているメンバーに隠れるようにして座っていたのではないだろうか。裏番組に出演していたとかではなかったので(確か)、立ち上がれなかったのではないかと当時はかなり心配した。だがそのときのことは彼から、ほかのメンバーからも何も語られることはなかった。よって、真相は闇の中である。

 

Mステだけでなく、目を真っ赤にしてゲスト出演した先輩の番組TOKIOカケルもかなり心配したが、そのことには一切触れていなかったり。

忙しい、体調が優れないなど自分の口からは言わなかったところに、彼の徹底したプロ根性というか、セルフプロデュース力というか、そういうものを感じざるを得なかった。

 

そして個人的な気持ちで言えば、そういう彼のスタイルは尊敬に値するしかっこいいと思うものの、弱みを見せてくれない少しのさみしさとか、頑張りが周りに見えにくくて、努力を前面にアピールするタイプの人間のほうが頑張っているように見えてしまうし、悔しさみたいなものを感じてしまう。

 

 

そしてそれは、番組や共演者、なんなら視聴者からの彼の扱いという部分にも繋がっているように思う。

なんとなく彼のイメージは「いじられキャラ」「ぽんこつ」みたいなものになっているようだ。ヒルナンデスでついたイメージだと思うが、事実からはかなりかけ離れていると思う。確かに有岡くんは器用ではないように見えるし、頭脳派というのも違う気がするし、天然なところはかなりあると思う。そこからいじられキャラとなったのは理解できるしそこが愛されていていいなと思う反面、関係性のできていない方からの雑ないじりとか、ましてや一般の視聴者がいじるというのは全く愛はこもっておらず、目の当たりにすると不快に感じることがある。

 

また、誰にでも優しく愛嬌があり着飾らないので、なんとなく周りはなんでも言ってよさそうと判断してしまうのだろう。それはタレントの在り方としては正しいのかもしれない。少なくとも、ツンケンした芸能人(今時あまり存在しない気もするが)より遥かに好印象だろう。だが、その印象が、例えば視聴者によくない親近感を抱かせている気がしている。つまり、視聴者からもいじられる対象になっているのではないかということ。ファンがわかってくれていればいい、と彼は思うかもしれないが、そのファンからすると、有岡くんの存在が軽んじられているような気がして我慢ならないこともあるのだ。重たいファンで本当に申し訳ない。

 

自分よりメンバー。自分より全体。

自分が目立つとか自分が成功するとかよりも周りを優先する傾向があるように思う。グループ仕事であれば自分よりほかのメンバーを立てるし、外部仕事でも自分が目立とうとはしない。どちらかというとその現場のなかでうまく立ち回っていい仕事を作っていくことを重要視している感じだ。それは社会人として素晴らしいと思う。だけど、それはとても地味で、評価されにくいのも確かだ。有岡くんがかなりの功労者であることに、周囲の人間は気づいてくれているのだろうか。

どの職場でも、目立った仕事をする人を評価するというのはあるあるだろう。しかし本当にその職場の成績を上げることに貢献しているのは、人間関係が円滑になるよう立ち回って、誰にでも分け隔てなく接して職場の雰囲気を作っている地味で目立たない仕事をしている人間かもしれない。しかしそのことに気づき評価できるような上司がちゃんといてくれるのだろうか?

・・・話を戻すと、ファンの立場からすると、彼のそのような立場は少しもどかしく感じることがある。

 

希望

ここで、我々ファンのそのもどかしさを見事に打ち消し、また有岡くんの自己肯定感を爆上げしてくれる存在が突然現れた。そう、ウルトラマンになる男こと斎藤工さんだ。映画雑誌でのインタビューでは、どの媒体でも有岡くんのことをストレートに、そして尋常ではないボキャブラリーで褒めたたえていた。そしてその内容は、ファンが常に欲していた言葉たちであった。読んでいて泣けてきた。こんなにも彼の素晴らしい部分を理解して、しかもそれを形ある言葉にして伝えてくれた斎藤工さんには一生分の感謝をささげたいくらいにとにかく感謝している。有岡くん自身は照れからなのか「早くこの褒めちぎりタイムを終わらせたい!」という雰囲気を醸し出していたが(笑)、ファンとしてはいつまでも聞いていたい言葉たちであった。ありがとう、ウルトラマン

 

まあ長々と書いてしまったが、結局のところファンが知ることのできる有岡大貴という姿だって全てではないわけで、もしかしたら上記してきたことはあまりにも的外れなのかもしれない。その人間をどう捉えるかは人それぞれだ。

 

もしこの文章を読んでくださって反感を持ったりそれは違うと感じた方がいたとしても、「まあ感じ方は人それぞれだからな」とさらりと受け流してほしい。とにかく私は有岡大貴というアイドルが大好きだ。それだけは紛れもない事実である。