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アイドルの世代交代

アイドルの世代交代

 

若手グループの台頭などにより、活動の転機を迎えることになる中堅アイドル。まさにHey!Say!JUMPがその立場にある。

そんな彼らを応援していて、ああ、彼らはまだまだ第一線で輝き続けるつもりなんだなという覚悟を感じ、とても胸が熱くなっている。そしてそれを成し遂げてくれるだろうという確信のようなものもある。同じことをやり続けるだけでは生き残れない。一方で変わらないことが尊いこともある。爆発的な売り上げ、急激な仕事の増加などがなくても、彼らのスタイルで長く活動していってくれることがファンとしての願いだ。そんな最近の彼らの動き、特に有岡くんのことを中心語っていきたい。

 

  • プロデュース
  • ダンス
  • グループの強み=仲良し

 

  • プロデュース

2021年の彼らの活動はまさにプロデュース中心だったと言える。その前から少しずつ活動の質が変わっていて、おそらくその最初を飾ったのが「Stupid」だったように思う。顔出しなしで突然音源が世に放たれたことは記憶に新しい。その後似たような切り口でファンをうならせたのが「狼青年」。顔出しなし、別名義で動画サイトにアップされたが、ジャニオタの凄まじい嗅覚により瞬く間に広がっていった。シン・Hey!Say!JUMPの幕開けと言えるのではないだろうか。そしてコロナ禍で思うような活動ができないなかで新たなことにチャレンジしていくことになるが、突破口を開いたのは有岡くんと知念くんではないだろうか。二人で曲を作ったりサイトで動画を上げたりなどかなり積極的に活動していて、その後の活動の大きな一歩につながったと言える。

そして2021年、シングル曲ネガティブファイターのカップリング曲#502でショート動画をUP、群青ランナウェイではTwitterと連動した不気味な、でも気になっていろいろ考察してしまうようなキャンペーンを実施、有岡くん個人で言えば主演舞台「アシタを忘れないで」で企画・プロデュースしていたり、知念くんとともに曲作りをしたものがカップリングとして収録された(「ASAP」)。

このように、今までの彼らにはあまり見られなかった、クリエイティブな面がたくさん見られるようになったことはとても素晴らしい。与えられた仕事を全うすれば評価されるのは新人時代だけ。これは一般社会でも同じことだ。彼らも中堅という立場になり、自ら作り上げることにシフトチェンジしたのだろう。このことにおいては、コロナ禍はプラスに働いた面もありそうだ。

仕事がステップアップした彼らを応援するのはとても楽しい。ジャニオタは特性上「まだ磨かれる前の原石を私が応援してあげたい!」みたいな種族が強烈な力(財力・発信力など)を持っているので、新しくデビューしたグループやJr.にファンが降りていくことはもう、至極当たり前のことであり、これをどうにかするのは無理だろう。また、若い世代(特に学生)はいま話題になっているものを好きになるのが普通だ。流行りに乗るのは若者の絶対条件だろう。自分の学生時代を思い出しても、当時はとにかくごくせんフィーバーで、クラスの女子の誰もがごくせんメンバーのうちの誰かのファンだったように記憶している。特に仁亀はすごかった・・・(ちなみに私は小池徹平のファンだった)

ということで、お金を落としてくれる太いファンやインフルエンサーのようにどんどん発信してくれる影響力のある若者が若手に降りて行ってしまうので、中堅になると新たな販路を切り開かなければならない。様々なことにチャレンジしていくのは今後の彼らのさらなるステップアップに必ず必要であるし、きっと彼らならやってくれるだろうと思う。

 

  • ダンス

Hey!Say!JUMPはあるときからダンスフォーメーションに力を入れるようになり、それはどんどん磨かれてますます進化している。とにかく美しいフォーメーションダンスは彼らの大きな強みだろう。一人一人のダンスは全然違うものなのに、「それがなにか?」とでも言いたげな余裕のあるフォーメーションダンス。そう、とにかく余裕があるのだ。そしてこれは長年培われてきた互いへの信頼、このメンバーなら絶対大丈夫という自信がそうさせているのではないかと思う。そしてこの基礎となるダンスの美しさ・かっこよさがあったからこそ先ほど述べた「狼青年」が成立している。技量がなければあのアプローチは失敗していただろう。

たとえばOVERやありがとう~世界のどこにいても~などはキレキレでとにかく動きを合わせるということが重要視されているように見える。AinoArikaではフォーメーションの美しさに特化していたし、OVER THE TOPではイワシの群れをイメージしたフォーメーションを取り入れるなど、バラエティ豊かなフォーメーションダンスでファンを楽しませている。ダンスがうまいグループは他にもたくさんある。全体の技量としてはそれらのグループのほうが上だろう。それでもなおHey!Say!JUMPのダンスが魅力的なのは「大人数」で「信頼で成り立つ複雑なフォーメーション変化」をし、かつ「曲によって映えるメンバーを目立たせることが可能」な点に秘密があるだろう。人数の多さは武器だ。様々なフォーメーションを作ることができる。それと合わせて大事な要素なのが、曲ごとに目立たせるメンバーを変えることができることだ。これは案外珍しいことなのではないかと思う。基本的にセンターが山田くんであることに変わりはない。だが、例えばOVER THE TOPでは、曲の始まりのコンテンポラリーダンスでは知念くんがセンター、サビや終盤のイワシの群れを操るような役割を有岡くんが担っていたのは当時かなり斬新だった。メンバーの主演ドラマの主題歌ではそのメンバーがセンターになることが多い。2021年のネガティブファイターでは有岡くんがセンターを務めており、さらにその振りがキャッチーでありながら難易度高めだったので、ダンスのうまい有岡くんがセンターなのは大正解だった。かっこいいに振り切った曲では身長の高い裕翔くんがセンターになることも多い。BANGER NIGHTや狼青年などがそうだ。バラード曲では髙木くんが目立つ。恋をするんだがまさにそれだ。それぞれの良さ、特徴をうまく活かしてどんな曲でもHey!Say!JUMPらしくすることができるのは大きな強みだろう。

ちなみにHey!Say!JUMPの中でも特にダンスが上手いのがいわゆるちびーずの3人だが、そんな3人の中で、有岡くんと知念くんはダンスが似ていると思う。いや、似ているというのとは少し違うだろうか・・・それぞれ特徴がある。有岡くんのほうが重力感のあるずっしりしたダンス、知念くんは無重力さえ感じさせるような軽やかなダンスで真反対のようなのだが、この二人、腕の角度やステップのタイミングなど、寸分の狂いなく揃うところをよく見かける。最近で言えば「恋をするんだ」でもそうだった。ミドルテンポで揃えにくいと思われる腕のフリまでぴったりで、あまりに美しくて見とれてしまう。二人が似ているというより、二人の音感・リズム感がずば抜けていて、完璧であるがゆえなのかもしれない。

ちなみに筆者は、知念くんがダンスにおいては一番だと思っているのだが、そんな知念くんが有岡くんのダンスを見て「やっぱうまいね」と褒めていたのには興奮した・・・

そんな特にダンスのうまいちびーずを真ん中に置いたフォーメーション(山田くんをセンターに有岡くんと知念くんで挟む陣形)ではとにかく揃った綺麗なダンスになるので筆者は特に好きだ。

 

  • グループの強み=仲良し

Hey!Say!JUMPと言えば仲が良いというのはジャニオタのなかでは共通認識なのではないだろうか。先輩のまっすーに「Hey!Say!JUMPはHey!Say!JUMPと遊んでいる」と言われたり、後輩からも「ほんと仲良いですよね」と言われているくらいだ。ジャニーズ以外の方からもその仲良し現場を目撃されて驚かれている。

この仲の良さというのは、長くグループを続けていくうえで最も大事な要素ではないだろうか。どんなに人気があっても売り上げがあっても、メンバー同士が不仲であればすぐに綻びが生まれてしまう。彼らにおいては、これまでの環境がこの仲の良さを作り上げたのであろう。彼らを形容する言葉に「箱庭」というものがある。今でこそ先輩や後輩とのやり取りも多いが、デビューしてからしばらくはこれがほとんどなかったようだ。それは有岡くんも10000字インタビューで述べていた。「常にアウェーだった」と。それは彼ら自身にとってとてもつらいことだったと思うが今となってはそれが彼らの強みになっているのだから人生ってわからないものだ。10代の頃からメンバーしか仲間がいないというような状況のなかで互いに励ましあったり慰めたりしながら活動していたら、信頼関係が構築されるのも必然だろう。また、少し前までよく言われていたのは「大ちゃんは7とBESTの架け橋」というワード。多感な時期を一緒に過ごしていて、しかもずっとそのメンバーといて周りに信頼できる仲間がいないとしたら、メンバーのなかで何かいざこざが起きたとき、なんとなく不和が生まれたときになんとかしてくれる人がいなければバラバラになってしまう。その役割を担ったのが有岡くんだったのではないだろうか。その役割を終えてからは今度は彼自身が壁にぶち当たり、そのときに助けてくれたのが山田くんだった。なんて素晴らしい関係性なのだろう。色々なことがありながらも今こうして活躍し、ますます仲良しにも磨きがかかっている彼ら(笑)最高だなと思う。

 

彼らは弱みとして、真面目すぎる、エリート感がありすぎるというところがあった。だがバラエティ番組にたくさん出るようになり、しかも冠番組の「いただきハイジャンプ」では番組制作側の意向でスタジオにメンバー全員いることを優先させてくれたようで、これが彼らが一番輝くスタイルだと思っているのはファンだけではなかったんだ!ととてもうれしい気持ちになった。

メンバーが揃うとずっとお喋りしちゃうし公式動画でもみんなでふざけちゃうし、ふざけすぎて動画があほみたいに長くなっちゃうし(笑)、そんな彼らを応援するのはとっても楽しい!最高だ!

 

とってつけたようなそれではない、長い時間をかけて構築してきた仲の良さ。それさえあればきっとずっと、彼らは大丈夫だ。

Hey!Say!JUMPの今後の活躍がますます楽しみである。